高齢者の薬の飲み忘れを防ぐには?一包化・お薬カレンダー・自宅への配薬まで徹底解説
- 矢嶋壮眞

- 6 日前
- 読了時間: 4分

「薬を飲んだかどうか、本人も覚えていない」「同じ薬が何袋も余っている」——ご高齢のご家族の薬の管理について、こうしたお悩みを抱える方は少なくありません。
薬の飲み忘れは、血圧や血糖のコントロールが乱れたり、症状が悪化したりする原因になることがあります。しかし、薬の渡し方や仕組みを少し工夫するだけで、状況が大きく改善するケースも多くあります。この記事では、一包化・お薬カレンダー・自宅への配薬・居宅療養管理指導など、高齢者の服薬を支えるさまざまな方法を、介護との関わりも含めてご紹介します。
ー高齢者の薬の管理が難しくなる理由ー
加齢に伴い、薬の管理が難しくなる背景にはいくつかの要因が重なっています。
● よくある原因
・複数の病院にかかり、薬の種類や数が多い
・認知症や物忘れにより、飲んだかどうかわからなくなる
・朝・昼・夕・就寝前と服用タイミングが複数に分かれて混乱する
・視力の低下で薬のシートの文字が読みにくい
・足腰や手先の衰えで、薬局への来局や薬の出し入れが負担になる
これらが重なると「飲み忘れ」だけでなく、「2回飲んでしまう」「違う薬を飲んでしまう」といった誤服薬にもつながります。特に介護が必要な状態になってくると、本人だけでなくご家族やケアマネジャー・ヘルパーなど、周囲の支援も含めた服薬管理の仕組みづくりが重要になります。
一包化ってなに?
「一包化(いっぽうか)」とは、1回に服用する薬をすべて1つの袋にまとめる調剤サービスです。朝食後に飲む薬が3種類あれば、それを1袋にまとめて「朝食後」「氏名」などを印字します。昼・夕・就寝前もそれぞれ分けてまとめるため、薬の種類や数を意識しなくても、ひとつの袋を取り出すだけで服用が完了します。
複数の医療機関から処方が出ている場合でも、かかりつけ薬局でお薬手帳をもとに一括して一包化することが可能です。一包化は介護の現場でも特に活用されており、ヘルパーや訪問看護師が服薬介助をする際にも管理がしやすくなります。
ーお薬カレンダーへの貼付ー 「飲んだかどうか」を見える化
一包化した薬をさらに活用しやすくする方法が「お薬カレンダー」です。曜日や時間帯ごとに分けられたカレンダーに、一包化した薬をあらかじめセットしておくことで、「今日の分」「飲んだかどうか」が一目でわかるようになります。
薬剤師が訪問時にカレンダーへの薬のセットを行うケースもあり、ご家族が遠方に住んでいる場合や、本人だけでは管理が難しい場合に特に効果的です。空いた袋がそのままカレンダーに残っていれば「飲み忘れている」とすぐにわかるため、介護者にとっても安心材料になります。
ー自宅への配薬ー 通院・来局が難しい方へ
足腰の衰えや認知症などで薬局への来局が難しくなった場合、薬剤師が薬を自宅まで届ける「配薬」というサービスがあります。単に薬をお届けするだけでなく、訪問時に服薬状況の確認・残薬の整理・体調変化のチェックなども合わせて行うのが一般的です。
「通院は何とかできるが、薬局に寄るのが負担」という方や、「家族が薬を取りに行く時間が取れない」というご家庭にとって、自宅への配薬は大きな負担軽減になります。
介護保険を使った薬剤師の訪問支援、居宅療養管理指導
一包化・お薬カレンダー・自宅への配薬を組み合わせた、より継続的な支援が「居宅療養管理指導」です。介護保険の認定(要介護1〜5・要支援1〜2)を受けている方を対象に、薬剤師が定期的に自宅を訪問し、服薬状況の確認や薬の整理、医師への情報提供などを行います。
利用者負担は原則1割で、1回あたり518円(単一建物居住者1人の場合)です。介護保険の支給限度額には含まれないため、他の介護サービスの利用状況に関わらず利用できます。医師の指示があれば開始でき、ケアプランへの記載も原則不要です。
ケアマネジャーとの連携が果たす役割
服薬管理の問題は、薬だけでなく介護全体の課題とつながっていることが少なくありません。「飲み忘れが増えてきた」という状況の背景に、認知機能の低下や生活リズムの乱れが隠れていることもあります。
薬剤師が訪問時に把握した服薬状況をケアマネジャーに共有することで、ケアプラン全体の見直しや、新たな介護サービスの導入につながるケースもあります。逆に、ケアマネジャーが日頃の様子から「薬の管理が心配」と感じた場合に、薬剤師への相談や居宅療養管理指導の導入を提案することもあります。薬と介護、双方からの視点を組み合わせることが、安定した在宅生活を支える鍵になります。
まとめ
高齢者の薬の飲み忘れには、一包化・お薬カレンダー・自宅への配薬・居宅療養管理指導など、状況に合わせたさまざまな支援方法があります。薬剤師による訪問は、薬の管理だけでなくケアマネジャーとの連携を通じて、介護全体を支える役割も果たします。
「薬の管理が不安」「どこに相談すればいいかわからない」という段階でも、フジ薬局では一包化のご提案から在宅訪問、ケアマネジャーとの連携まで一括してサポートいたします。千葉市中央区・東千葉エリアでお困りの方は、お気軽にフジ薬局へご相談ください。



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